第4章 年はとったが、独立して「社長」になったことで、意外にお見合いはできた。

「ええ、いますよ、良い人がたくさん」と感じのよい返事が返ってきた。

早速オフィスに出向いて、入会した。でも5年以上前のサラリーマン時代でさえ、条件が悪く、なかなかお見合いさえできずに、一度あきらめたわけだ。50歳になって、お見合いなんてできるのだろうか、と思っていた。

しかし結婚相談所のこの若い男性(Sさん)は、この仕事がとても向いているというか、才能がある。いわゆる町の仲人おばさんとは違い、やり手の事業家みたいな雰囲気があるのだ。資料

そして、本当に次から次へ、女性を紹介してくれた。お見合いができたのだ、50歳の男が。

むしろ5年前より、多くの人とお見合いができているような気がした。

私は「どうしてだろう?」と考えた。そして思った。{サラリーマンより、社長のほうが女性受けがするのだな」と。「そんなことなら、早く社長になればよかったかな」とも思った。

お見合いは何回もできた。外資系企業で秘書をしている人。銀行で受付をしている人。なかには水商売の人、なんと歌手の人までいた。

押しなべて、みなさん綺麗だった。・ ・ ・

「意外」だが。

でもなかなか「OK」が出ない。